EDMという名称に違和感がある理由

はっきり言って私は音楽のジャンルにはうるさいほうだとは思う。ジャンルというのは曖昧ではっきりとカテゴライズ出来るものではないが、あると便利。そもそもこういう話をするのが楽しいし、ジャンルがあると音楽発展の歴史への理解も深まる。ようは楽しむためのツールの1つだ。

そういうことなので、うるさいとはいえど何も否定していないことは理解してほしい。

(ここから先のことは専門家ではないものが書いてますので、多少の誤りがあっても許してください)

まずはクラブミュージックを非常に簡単に説明する。クラブミュージックとは、ナイト・クラブでのダンス文化の中から発生したダンス・ミュージックの総称だ。

クラブミュージックの歴史を全て語ることは出来ないけれども。クラブ(もしくはディスコクラブ)を中心し様々な文化的要素を含みつつ、DJが生まれたり、音楽の電子機械な登場などがあり、発展してきた。

戦時中に生演奏が難しくなった状況から、生の演奏ではなくレコードを流して楽しむディスコクラブという場所が生まれた。その後、アメリカでゲイの方々を中心に様々な音楽が混じりあったディスコクラブが発展してディスコが生まれた。

そして、技術の発展により音を奏でる電子機械(シンセサイザーなど)が現れ、ディスコを元にしハウスやテクノが発展していった。

代表的なハウス曲

Frankie Knuckles – Your Love https://youtu.be/zl6uliNCkUU via @YouTube

※ハウスの語源は当時のディスコクラブ「ウェアハウス」から来ている

代表的なテクノ曲

Rhythm Is Rhythm – Strings Of Life – 1987 https://youtu.be/rFQZndywOR4 via @YouTube

※ハウスの後に色んな新しい試みを追加したみたいなジャンルなので、今の音楽においてハウスとテクノの聴き分けは困難

ここまで聴いてもらって分かると思うけれども、特徴は電子音、4つ打ち、繰り返しみたいな感じだと思う。

そして、ハウスやテクノという大きなジャンルから派生ジャンルが沢山生まれた。ハウスで言えば、アシッドハウス、テックハウス、ディープハウス、プログレッシブハウスなどだ。ハウスとついているので分かる通り、元々のハウスの基本要素を引き継いでいる。

テクノで言えば、ミニマルテクノ、ハードコアテクノなどなど。

例としてハウスの派生ジャンルを以下に書く。

アシッドハウス

PHUTURE – ACID TRACKS (1987) VINYL https://youtu.be/igNBeo3QSqc

※元々の発生は、1987年、シカゴでDJ Pierreが『Acid Trax』を製作した時、古いアナログシンセサイザー「ローランド・TB-303」のツマミをランダムに動かすことによって偶然生み出されたサウンドが、あたかもアシッドすなわちLSDの幻覚作用を思わせる幻想的なサウンドであったために、この名前がついたといわれている。(Wikipediaより)

この発生の曲が上の曲です。このサウンドとは曲中のびよびよした音で、ちょっとサイケデリック。

ディープハウス

Mr Fingers Mystery of Love https://youtu.be/CvUp3P9sLO4 via @YouTube

緩やかに展開していくのが特徴で、派手な部分は一切ないんだけど、その感じが心地よいっていうジャンル。段々と深みにハマる感じ。

プログレッシブハウス

Leftfield – Not Forgotten https://youtu.be/Pwvxtg1_zAs

ハウスの派生ジャンルの中では比較的新しい。プログレッシブという意味の通り、今までやったことないことをやろう的な。なので音的な特徴を捉えるのがちょっと難しいけれど、今までのハウスよりよりごちゃごちゃしてるみたいな雰囲気でも構わないと思う。

そういった風に、ジャンルは発展してきた。しかもジャンル名にはきちんとした由来があるし、音的な特徴もジャンルで表していることが多い。元ジャンルの名前にプラスしてつけられることも多い。

更にハウスは発展して、ジャングル、ガラージ ハウス、UKガラージ、ドラムンベースなどが盛んになる。この辺から4つ打ち…?といった感じがしてくる。

2step(UKガラージの派生)

Craig David ft Artful Dodger – Re-Rewind https://youtu.be/cUYgNEwD3gQ via @YouTube

リズムのノリの重点が二つ以上あることから、『二つのステップ』=2ステップと名づけられた。具体的には、1小節の中のキックドラム(以下キック)の1拍目と3拍目が強調されており、キックやその他ドラム、ベース等の位置がこれまでのジャンルのようにハッキリせず、フレーズごとにズレたようなサウンドを奏でる。(Wikipediaより)

※2step大好きなのでここだけは紹介したかった。

そういった中、2000年代では複雑化した音楽ジャンルと、新しい音楽の出現が過剰だった。上記のなんちゃらハウスファミリーを聴いても分かる通り、音楽は正直真似から始まる部分も多いと思う。ハウス作ってみたけど、自分要素加えよみたいな感じ。そんな風になんかこの新しい感じのリズム真似しようみたいな感じで多分ジャンルは発展していった。もちろんそれは、ハウスやテクノの仲間もそうだし、そうでないものも。代表的なのはこちら。

トラップ

Baauer – Harlem Shake [Official Audio] https://youtu.be/qV0LHCHf-pE

ヒップホップ派生でトラップというものが生まれていたが、それが段々とエレクトロニックになってきた感じ。そちらのヒップホップ側と区別した呼び方もあるにはあるけど、全く流通してないと思う。

ダブステップ、ブロステップ

ダブの元を辿るとレゲエになる。そのダブとUKガラージが合わさったみたいな感じでダブステップが生まれた。

Kode 9 & Spaceape – 9 Samurai https://youtu.be/WaU-pnassYM via @YouTube

但し、ダブステップと言うとこういうベースがぐぎゃぎゃぎゃぐわーんって言ってるやつをイメージする人も多い。

Skrillex – Scary Monsters And Nice Sprites (Official Audio) https://youtu.be/WSeNSzJ2-Jw via @YouTube

これを区別するためにブロステップと呼ぶ流れもあったりする。

ダブステップと似た流れのルーツとしてはグライムもある。

UKガラージとダンスホールレゲエとヒップホップを混ぜ合わせたようなジャンルでUK発だ。音はダブステップに似てる部分もあるけれども、ラップが入る。

Pay As You Go Cartel – ” Know We ” https://youtu.be/UiCQnQ6xtRQ via @YouTube

そして、プログレッシブハウスにしてもプログレッシブハウス内で更に進化を遂げていた。

Avicii – Levels https://youtu.be/_ovdm2yX4MA via @YouTube

(他にもジューク/フットワークとかジャージークラブとか本当に沢山のジャンルがある。)

見て分かる通り、色んなジャンルの音楽が複雑に混ざり合っていっていき、新しいジャンルが生まれている。

そして、環境の変化として、クラブがマイノリティーの遊び場だった時代から変化していた。マイノリティーだけの場所ではなくなっていた。更にメインストリームであるポップスの有名な歌手でも上記のようなサウンドを取り込む。コラボなんかも盛んになってきた。

そんな時代にEDMという単語が出てきた。私が初めて観たのは、Deadmau5(デッドマウス)の記事を読んでからだ。EDMとは、エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略だと言う。

えっと思った。というのは初めて見る音楽のジャンルを表していると思しき単語が、今まで紹介した既存の音楽ジャンルを大量に包括して表現する言葉だったからだ。

エレクトロニックと言うと、電子のという意味なので、電子音楽をイメージする。シンセサイザーやシーケンサーを用いた音楽だ。そこにダンスと来る。ダンスミュージックと言えば、踊れる曲だ。これは複数ジャンルを包括する踊れるなら何でもダンスミュージックとすら言える。

今までのクラブミュージックを全て表すような単語にしか見えない。しかも、今までのジャンルの名付け方とも違う。(何故頭文字…。)

そうやって当時は非常に困惑したが、ジャンルではなく、色んな音楽を表した呼び方なんだと解釈していた。ただ、今では1つのジャンルのような呼ばれ方をしている。

EDMと言うと、なんとなくビッグルームハウスが多い。でも、上記で紹介したトラップのBaueerもブロステップのSkrillexもみんなEDMと呼ばれたりする。なんとなく皆クラブミュージック内のメインストリーム的なやつをEDMと呼んでるっぽさがある。EDMとは一体なんなのか。言葉の通り捉えると、イコールクラブミュージックとすら言えるけれども、所謂テクノはEDMっぽくは感じない。

今までジャンルは元ジャンルの名前をつけてることによるリスペクトがあったし、これまでの流れとかも汲んだ上での名前だったし、そのジャンルが何故生まれたのかとか、どういった音なのかとかのアイデンティティーみたいなものがジャンル名に表されていたと思う。

違和感があるのは、そういった過去の音楽ジャンルの歴史を無視したように感じること、ジャンル名が何を言いたいのか分からないことだ。だって名前からは今までの色んなジャンル全て含まれるように聞こえるのに。出身が違うけれども、なんか流行ってるやつみたいな印象すら受ける。

でもジャンルって誰かが決めるわけじゃないし、最初の人は大きな音楽の総称として使ってたのに、いつのまにか今みたいな特定の音楽を示すようになったのかもしれない。

多分私が最初にクラブミュージックとはと語ったレベルでの非常に大きな音楽の総称になっているのだろうとは思う。

別にEDMと呼ぶのを否定するわけじゃない…!本当に。今やそう呼ばざるを得ないとも思う。ただし、こういったことがあるんだなあと知ってもらうとより色んなことが楽しくなるかも。

SAKANAQUARIUM2019 (834.194) 6.1ch Sound Around Arena Session

サカナクションのライブは9年ぶりだ。9年前はどちらかというとバンドサウンドをよく聴いていたけれど、今はダンスミュージックのほうがよく聴く。それでもやはり好きなものは好きだ。

9年の間、ずっとサカナクションを追っていたわけではない。音源は聴いているけれども、毎晩GO TO THE FUTUREを聴いていた頃とは違う。

だから、ライブを待ってましたというわけではなかった。今回ライブに行こうと思ったのは年末にNHKでサカナクションのライブをやっていて観たらあまりにもよく、その後にライブの発表があったので即申し込んだ、という経緯だった。

日にちが近づくたびに曲を聴き返し聴いていなかった曲も聴いた。楽しみと同時にライブが人が詰めてくる感じがあまり得意ではないので、スタンディングの幕張という不安もあった。そして、トイレが混んでおり行けないまま会場に入ることになり、全部聴けないかもしれないと思った。

会場に着くと一面が青の深海のような空間だった。そして、始まると全ての不安を忘れた。

セプテンバーを歌う山口一郎。ステージを見てもいない。映像かと気づいた。そのまま834.194の映像が流れて、幕が開く。あまり覚えていないが、彼はステージに背を向けて両手を上げていた。そこに差すライトの光が、あまりにも神々しかった。

アルクアラウンド

何度も聴いたイントロのコードが聴こえた。あまりにも澄んだ混じり気のないシンセの音が優しく鼓膜に入ってくる。こんなに大きな会場で、ヘッドホンで聴いているような音がした。

Bメロのお決まりのクラップを鳴らす。踊らずにはいられない。

夜の踊り子

間髪入れずに来る。サカナクションのライブは曲間の休みがないのが心地良い。このイントロがすき。強制的に盆踊りしてしまう感じ。アウトロも最高だけど、1番好きなのは「雨になって何分か後に行く」の部分が永久に聴けそうなぐらいに感情が押し寄せてくる。

陽炎

本当に最高な曲なので、うわ来たと言って即踊り狂った。そして、ららら合唱。初っ端から3曲踊り狂う曲で、長袖で来たことを後悔した。押し寄せたりしておらず、パーソナルスペースはあるので、踊りまくれてよかった。

マイノリティ

新曲です、という前置きありで始まった曲。1番は聴くしかないが、これまた最高で、2番ではマイノリティマイノリティというコーラスを皆言っていた。

Aoi

この曲サカナクションの中でもかなりバンドサウンドやなという感触。ライブで聴くとギターの見せ所があって、良い。

さよならはエモーション

最初から最後まで死ぬほど音が良い。イントロの繊細なドラムの音が優しくて気持ち良くてしょうがなかったところに、最初のサビが終わり、ギター入ってくるところが鳥肌。どの音色と言えばいいんだろう、私はこういうギターが大好きです。掻き鳴らすのではなく、優しいギターがすき。泣いた。ラストの合唱がエモーショナルすぎる。

ユリイカ

スーパー音が好きすぎるタイム。曲の歌詞が〜とか、メロディーが〜とかよくみんな話すけど、音が良すぎるということだけで、テンションが上がって、気分が良くなり、楽しくなる感触を知ってほしい。

思えば遠いところに来たなと思った。

years

2番がナイスカットアップが好きで、聴けて本当に良かった。途中にあるサビ前の無音が最高。このあたりから、オイルアーティストの映像が入ってきた気がして、完全に異空間だった。

ナイロンの糸

数日前に出た新曲。序盤のドラム勢が良いんだよ、この曲。タム。しみじみ良い曲だなとなる曲。

蓮の花

画面に蓮の花が大きく出たので、うおってなった。水音が入ってくる部分と、2番の声だけになってエコーする部分、あまりの音の良さが鳥肌。

忘れられないの

この曲まだ聴いてなかったけど、本当に最高。サカナクションこういう曲やらないかと思ってたけど、こういう曲でもセンス良すぎる。ファンキーで最高に踊るしかない曲。

新曲

今までで1番ダサ最高と思った曲だった。入りが山口一郎のなんか動きも含めて80年代のポップスを思わせる、ジャッジャッって感じ。でも本当に最高でファンキーだった…。ピーナッツのことしか考えられなくなる曲。

新曲

ほぼ覚えていないけど、この曲もやばかった。

INORI

曲間も何か音が鳴っていた。来ると思ったら、高いところに機材と横並びの5人のあのスタイル。そして合唱後の間奏。完全に最高。これは完全に質が良いテクノです。完全に幕張メッセがクラブになった。この間奏で1時間でもいい。この曲のここ全てが好みど真ん中の音している。良い音すぎる。ミックスが綺麗。全ての出音が素晴らしい。ちょうど良い。嫌な音が1ミリもしない、出過ぎている音も、濁りも一切ない。死ぬほど音が良い。幕張メッセという巨大な会場でこんなに良い音が出ることが信じられない。ここまでだと思ってなかった。私はダンスミュージックがだいすきなんだと再確認した。

SORATO

この曲が1番やばかった。元々やばい曲だけど、本当にやばかった。こんな音楽体験したら、元には戻れないなと思った。この音の良さに慣れたら大変なことになる…。サカナクションのこの曲をこの音の良さで体験している者とそうでない者で、色々変わってしまうぞ。純粋な音の良さもそうだけれど、この間奏での音の良さ感じる部分のメロディーが切なくて、踊れるのに涙出そうになる。

ミュージック

引き続き横並びスタイルだけど、下に下がってきていた。良い曲だなあと思っていたらラストサビ前で少しだけ間が空き、メンバー全員が横並びではなく、バンドスタイルへ早戻りし、ラストサビ。この瞬間のレーザーや光と共に鳴る音があまりにもとてつもなく素晴らしく、この瞬間がベストモーメントエバーでした。

新宝島

最初の音の時点で来てしまったー!となって、後は踊りまくって覚えていないまである。

アイデンティティ

ポコポコポンポンと鳴った時点でみんな歌う。歌わない山口一郎がみんな歌って!と言って音を止めると、無音の中観客全員の「アイデンティティがない 生まれない らららー」が繰り返される。こんな大勢にアイデンティティがないと言わせる光景が面白い。山口一郎が鳥肌…と言っていた。やはりライブでは盛り上がり最高潮になる曲で、大変に楽しい。

多分、風。

良すぎ。サビのメロディーが本当めっちゃ良いんだよな…。

MC

834.194の意味を告げる。北海道のスタジオから今レコーディングしているスタジオまでの距離だそう。そう告げて北海道で最初の頃作ったという曲を歌い始めた。

セプテンバー

こんな曲作れるなら売れるわ…と思った。

◆Encore:

バッハの旋律を夜に聴いたせいです。

バッハがバックにいくつか出てきて笑った。あと例の人形。岡崎さんのピアノ聴けて盛り上がった。

白波トップウォーター

来た瞬間に膝から崩れ落ちてしまった。私がだいすきな1stアルバムからの曲。大学生時代の眠れない夜、自己嫌悪になりそうな夜に何度も何度も繰り返し聴いた。だいすきな音と懐かしいメロディーに包まれて、暖かくて切なくて泣いた。

MC

6.1chのすごさを感じさせてくれる為に「上手前方の山口です」「下手後方の山口です」と声色を変えて言って、出力スピーカーを変えてくれた。本当にすごい。

それから、アルバムの発売延期の謝罪があった。山口一郎は、「今まで東京でどうやったら皆に受け入れてもらえるだろうかと思い、頑張ってきた。色んな新しいこともチャレンジした。そういう曲も作ってきたけれども、北海道でやっていた頃のように、自分達のハードルを越えていく、そういった曲を作っていきたいと思う。そういう悩みがあって、どうやったら若い時の衝動のようなものを作為的に出せるかとドロップアウトした曲を最後にやります」といった風なことを言った。

サカナクションはオシャレだし皆器用だけれども、そういう音楽の本来的なところはあるよなと昔から感じていて、それを話してくれて嬉しかった。

グッドバイ

懐かしい気持ちになる。曲自体はさほど古くないけれども、そういう曲だ。

サカナクションを初めて聴いたのは大学1年生の時だと思う。あの頃の私は孤独だった。音楽はほとんど共有できなかった。感じる劣等感と戦いながら、ずっと模索していた。死にたいとよく口にしていては、死なない方法を探していた。

それから、10年経つ。解き放たれた気持ちになった。いろんな自分に、過去に、様々な想いに、グッドバイ。

時々わからなくなる。音楽とは何か。良い音楽とは何か。何かに縛られている気がする。そういったものを取っ払ってくれた。昔から寄り添う好きな音と、今も進化する好きな音が、あるがまま、そのままでいて良いと言ってくれた気がした。

ありがとう、サカナクション。ずっと良い音を生み出してくれてありがとう。

私が色んなことがあった間にもずっと良い曲を作るためにずっと努力して模索してきたことがとてもよく分かって。そうやってやってきてくれてありがとう。また次のライブも行きたい。

よく聴いた曲(2018.7〜2018.9)

全体的には、好きなアーティストのニューアルバムが来たり、ヒップホップもっと聴き始めたり、韓国のアーティストを色々聴いたりしつつって感じでした。

よく聴いたニューアルバム

  • Dorian Concept – The Nature of Imitation

上の動画が突然あがってぶっ飛んだ。
全体通して何度も聴いており、ちょうどソニックマニアでライブも観れた。彼のアルバムはどれも好きだけど今回のが一番好きかもしれない。

Dorian Conceptを好きになった時は、所謂Beatsが全盛期で歪んだビヨヨンしたシンセの音+ヒップホップみたいなビートみたいな曲が沢山出て、私は今もそういうの好きだけれども、このアルバムはなんかもうジャンルとかないなと思う。そういった要素は散りばめられているけど、ジャズとかソウルとかもはやポップスとかも、色んな全てが詰まっていて、音楽の宇宙みたいなそんな壮大なスケールを感じる。

一生聴き続けるようなアルバム。

因みに12月も来日してくれるようなので行きます。

  • Perfume – Future Pop

この動画はアルバムにも入ってるfusionのライブなのですが、なんと3人別の都市にいてリアルタイム合成しながらライブをするというハイテクすぎて???ってなるレベルの映像です。曲もかっこいい。

今までのシングル曲が多めなので新曲らしい新曲は少なめだけれども、やはり良いアルバム。Let Me Knowが信じられないくらい良すぎて、切なくてエモいメロディーが心の奥を擽るような感じがする。

  • Ariana Grande – Sweetener

楽曲のほとんどPharrellが作っており、全体通しての雰囲気がかなり良い。でも一番好きなのは、Everytime…(これはPharrellじゃないけど、例によってヒットメイカー達の共作)。あと、no tears left to cryno tears~は、バラードかな?と思ってたら、かっこよくなるからその瞬間が好きで何度も聴いてしまう。

Ariana Grandeはアメリカのポップスの中では、割とずっと注目しててどのアルバムも良いんだけど、1,2,3,4の順にちょうど自分の好みに寄ってきている感触があるし、楽曲提供するアーティストも好み。このアルバムはかなりPharrellなので、夏っぽい。


よく聴いた曲

全曲下記にて書いてるわけじゃないし順番も違うのですが、読むのだるいみたいな人はこちらのプレイリストをどうぞ。
プレイリスト→https://itunes.apple.com/jp/playlist/hanae-okanos-playlist-2018-7-2018-9/pl.u-84WeCv6GKbp?l=en

(プレイリストは再生したときの曲の雰囲気で順番を決めていて、下記は下に行くつれ再生数が多いみたいな感じです。)

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2017年好きだった音楽50曲

2017年好きだった音楽50曲

音楽は最近ほとんどApple Musicで聴いており、その曲含めiTunesに今年追加した曲は2154曲。その中から極力2017年リリースのものをチョイスした。(但し今年本当に何回も聴いたというもので2016年リリースのものもある)

一応、一番下らへんの10曲らへんは本当にすごく好きな曲だけどれども、それ以外は順番に特に意味はない。

今年はあまり音楽を掘っていなく、洋楽のポップスを一番聴いていた。Future Bassの流れを汲んだポップスがこの50曲にはたくさん入っていると思う。

では、50曲(ぐらい)を紹介します。驚くほど長いです。

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私とPerfume

2015年12月12日土曜日。こたつで暖を取りながらMacbook Airを開いた。何か聴きながらブログでも書くかとYoutubeにアクセスすると「あなたへのオススメ」にPerfumeの動画が出てきた。のっちのベルトが取れてしまうけれどそのまま踊り続けるというものだ。なんとなく気になったので観てしまった。Perfumeの動画を観るのは久しぶりだ。Pick Me UpのMVが出た時以来だと思う。その流れでなんとなく避けていたSTAR TRAINのMVを観た。正直楽曲を聴くのも初めてだった。

 

私とPerfumeが出会ったのは、私がまだ高校3年生だった冬だ。受験勉強も佳境に差し掛かっていたときに、勧められてハマった。受験生だった私にDream Fighterは響いた。大学生になって初めて行ったアーティストのライブがPerfumeの直角二等辺三角形ツアーの大阪城ホールだった。2009年10月10日。あまりも感動的だったのでメールアドレスにして、Perfumeが言った「夢を絶対に諦めないで」という言葉を忘れないようにした。そのあとTwitterでPerfumeクラスタの人と仲良くなり、オフ会にも参加しファンクラブにも入り何度もライブに行った。

しかし、その後Perfumeクラスタから離れて私とPerfumeの距離も開いてしまった。PerfumeもPerfumeクラスタも何も嫌いになっていない。けれど、私はPerfumeのおかげで世界を知った。クラブミュージックを知り、大きな世界へと飛び込んだ。沢山の音楽と時間を過ごした。沢山の人と時間を過ごした。シングルもSweet Refrainはレンタルしてしまった。ライブDVDも買ってない。最後に行ったライブはLEVEL3のライブだ。

映画が出たのは勿論知っていた。Twitterでは友人がライブに行って映画が最高だったことを語っていた。

今の私はPerfumeの映画を観ていいのか?と自問していた。なんとなく観ることに抵抗があった。ごめんね、という気持ちがあった。今の私はPerfumeに何もしていないよ、それなのにPerfumeが頑張っている姿を観て泣いて「素晴らしい映画だった」なんて手を叩いて勝手に感動してそんなのでいいのかと。Perfumeに元気を貰うだけ貰って自分は何もしないのかと。

それだけではない。私は今年に入ってから音楽ともアニメとも人ともTwitterとも全てと距離を取っている。自分の生活と自分の将来を考えて今を生きるのに精一杯だ。特に私の去年は散々だったと思う。大切な人を傷つけて色んな人に罵倒されてていただろう。その傷跡は今も感じるし、そのせいで生活が沢山変わってしまったと思う。極めつけに仕事でもつらいことがあった。上司が言った「それでも常に前を向いていなくちゃいけない」という言葉がズンと心に突き刺さる。

私の心はぐちゃぐちゃで何も頑張れていなくて日々の生活を穏やかに過ごそうとそれだけに集中した結果、沢山の好きなものを置き去りにしてしまっている。少しずつ削ってお金だって貯めなきゃと思い、今日までSTAR TRAINを買っていなかった。

そんな中で聴いたSTAR TRAINだった。私にはこんなに色んなことがあって、初めてPerfumeに会ったときとだいぶ変わってしまった。それなのに、彼女たちは。彼女たちは変わらずに真っ直ぐで、変わらない輝きでそこにいた。ああ、私がダメダメだったこの数年も彼女たちは輝き続けて頑張り続けてきたんだなと思うと、涙がこぼれていた。そして、サビの歌詞が歌われたとき私の心臓をぎゅっと掴まれた気持ちなった。

” I don’t want anything いつだって今が 常にスタートライン”

なんてことを歌うの。こんなに頑張っているのに何もいらないなんて歌うの。ここまで来ているのに、まだスタートラインなんて歌うの。あまりにも純粋無垢で眩しすぎて自分が恥ずかしくなってつらくなってしまった。

私はいつだって何かを欲して、我儘で傲慢で嫉妬深くて悲しんでいて人に求めていた。気づいて悔やんで自分を責めて、責めることで満足して、過去に囚われていた。

それでも、いやだからこそ、彼女たちは私の背中をまた押してくれた。2009年10月10日のように。悩む必要なんて何もない。また会いに行けばいい。変わってしまってもいい。失敗してもいい。愛は人それぞれで、私だってまたスタートラインに立っただけだ。

まだ映画は観れるのだろうかと調べたらまだやっているところが数か所あった。明後日はちょうどお休みをいただいている。遅くなってごめんね、会いに行くよ。