SSSS.GRIDMANを観た(ネタバレしかない)

SSSS.GRIDMANを観ていてどこかでメタ的な要素が出てくる気はしていた。私は元々メタ要素が好きだ。というのは、概ねのメタ要素とはキャラクターがこちら側を意識することにある。それにより、ここではないどこかにその世界があることが逆に浮き彫りになるようで、現実のような気がしてくるからだ。そういった作品と出会ってきた。

しかし、新条アカネは我々と同じ現代の人間だ。(という風に私は解釈をした。)そうすると、新条アカネはオタクであり、妄想で世界を作ったことになる。

私は、腐女子であり夢女子であるので、ずっと二次創作をしてきた。その中でも、夢女子として、特定の二次元のキャラクターと恋をする夢小説を書いてきたそれは、本作の新条アカネに近い。

新条アカネが嫌いだった。ずっと上辺で話してる良い子のふりをした女の子だと思っていたし、人殺しを平気ですることも、仕草全てが許せなかった。今もそういった動作を見ると、憎しみが湧いてくる。

ただし、もう今は嫌いではない。

何故か、女の子が書く夢小説の主人公は、性格がとてもよく誰からも好かれる類のものが多い。作られた良い人間である。好かれたいキャラクターから好かれるような要素がないと、現実味がないこともあり、素敵な人間でなければならない。それに自分の名を語らせるものの、何か理想像があるようにも思えた。その作り物の主人公と新条アカネが似ている。そして、その夢小説を書く人間=世界を作る人間=新条アカネなのである。

だから、私は新条アカネを嫌えない。新条アカネは私だから。

今まで、設定として作った女友達、家族、男友達、先生…。そして、死なせたキャラクターまでいる。その世界が本当に存在しているとしたら、どういうことになってしまうだろうか。

新条アカネは、きっと退屈だった。そして、妄想の中で救われた。その想いは、持っていける。新条アカネが妄想の中で苦しみもがき、そして救われたように、私たちは妄想で救われて良いのかもしれない。